食と茶の夢|Interview No.2 元ジョエル・ロブション ソムリエ 小妻 洋輝氏

Interview No.2

元ジョエル・ロブション ソムリエ 小妻 洋輝氏

The Healing Craft Cocktail

ワインへのこだわりと飽くなき探究心

小妻さんは、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科卒。在学中にソムリエとワイン品質鑑定士の資格を取得しました。

ミシュラン三ツ星レストラン「ジョエル・ロブション」でサービススタッフとして勤務し、一流のサービスと高度な飲食業の知識を身につけました。
ロブションでのハードな業務をこなしながら、ワインの国際資格『WSET®/Wine & Spirit Education Trust(ワインとスピリッツの教育企業合同)LEVEL3』を取得。

その後、フリーランスとして活動し、ワインの監修やプライベートレストランのソムリエを務めながら、ワイン業界で独自のキャリアを築いています。
ギリシャワインとの出会いが小妻さんの新たな挑戦の契機となり、ヨーロッパでワイン造りを学びながら、ネパールでのワイナリー設立を計画しています。

ソムリエ、醸造家、経営者として、小妻さんは常にワイン造りの新たな可能性を追求しています。

ジョエル・ロブション時代から変わらないポリシー

小妻さんが仕事で大切にしていることを聞くと、「いかにお客様に楽しんでもらえるかです。

今までの人生にない経験を提供したいという考えは「ジョエル・ロブション」で勤務していた頃から変わりません。
お客様に 『楽しかった』と余韻に浸りながら家に帰ってもらいたいです」と答えてくれました。

小妻さんは、会話を通じてお客様の好みを理解し、細部に心を配ります。
それは、記憶に残る時間を提供するというプロとしての矜持です。

『食と茶の夢』について
ー食の時間の余韻に浸れる、毎日の食事が記憶に残るー

『食と茶の夢』について、「渋みと旨みのバランスが絶妙ですね。私は、バランスが最も重要な要素だと考えています。

何か一つの要素が突出してはいけません。特に渋みは収れん性(口内のザラつきや引き締まる感覚)に富むため、これが際立ってしまうと料理の味わいを一気に変えてしまう。

『食と茶の夢』は旨みの要素で上手くタンニンを打ち消し、「バランス」のある酒類に仕上がっていて素晴らしいです。」と述べられました。

さらに、「うま味成分には、アミノ酸の一種である『グルタミン酸』や、かつお節・煮干・肉などに含まれる『核酸』などがありますが、茶葉特有のうま味分子はテアニンです。分子的な話になりますが、このテアニンは和食の甘味や塩味をより一層引き立たせて、苦味を抑えます。
うま味の成分が野菜の香りを心地よく感じさせ、魚や肉の脂肪分にアミノ酸が上手く入りこんでくるため、前菜からメインまで通して寄り添ってくれます。

2種の茶葉を低温発酵させる事でアミノ酸の働きを引き出し、お酒が主とならない、料理に寄り添いながらも相乗効果として調和させている点が素晴らしいですね。」と評してくれました。

ソムリエでもある小妻さんは、ワインと料理を通して、お客様に新たな食体験と感動を提供しています。
『食と茶の夢』も、料理と組み合わせることで、より豊かな食体験ができると考えています。

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はっこく
佐藤 博之氏

The Healing Craft Cocktail

日本には世界に誇る食の文化があり、
お茶の文化があり、酒の文化があります。
「食と茶の夢」は、そんな「日本」を楽しむために、
「煎茶」「抹茶」「焼酎」を絶妙に合わせた、
新しいカテゴリーの飲み物です。

和食と合わせると、その味わいはさらに豊かに。
常温のままでももちろん、
お刺身には冷やして、とんかつでは温めてと、
献立に合わせて、食べる楽しみを大きく広げていきます。

あなたの食生活に、これまでにない楽しみを、ぜひプラスしてください。